ライン等
ライン等は、価格チャートや罫線分析ツールチャートに表示できるラインやさまざまな幾何学的図形です。この中にはライン、支持線/抵抗線、トレンドライン、さらにはフィボナッチ、ギャン、アンドリューズのツールなどが含まれます。
ライン等は、ターミナルの 「挿入」メニューと「オブジェクト」ツールバーにあります。オブジェクトを取り込むためには、相応するツールバーのボタン(このボタンは表の左端に表示されます)をクリックするか、「挿入」メニューコマンドを実行します。
![]() |
メニューコマンド | 説明 |
![]() |
水平線 |
水平線は、さまざまな水準、特に支持線/抵抗線の水準にマークをつけるために使用されます。このオブジェクトを表示するには、1つの点を指定する必要があります。 |
![]() |
垂直線 |
垂直線は、時間軸のさまざまな境界を明確にし、価格変動と指標シグナルを比較するために用いられます。このオブジェクトを表示するには、1つの点を指定する必要があります。 |
![]() |
トレンドライン |
トレンドラインは、価格変動のトレンドを調べるときに役立ちます。トレンドラインは、指定した2点を通るように引きます。 |
![]() |
角度によるトレンドライン |
角度によるトレンドラインは、価格変動のトレンドを調べるときに役立ちます。単なるトレンドラインとは異なり、このラインを引くには角度を設定する必要があります。トレンドラインは、指定した2点を通るように引きます。 |
![]() |
線形回帰チャネル |
線形回帰は、入手可能なデータに基づいて将来の価値を予測するために用いられる、統計的分析ツールです。例えば上昇トレンドにあるときは、次の値が前のものよりも少し高くなると論理的に推測することができます。線形回帰手法を利用すれば、このような論理的推論を統計的に証明できるのです。このツールを描画するためには、2点を指定する必要があります。 |
![]() |
平行チャネル |
平行チャネルのラインは、常に平行になります。このツールを描画するためには、2点を指定する必要があります。 |
![]() |
標準偏差チャネル |
標準偏差は、統計的手法に基づいた分散の計測方法です。このチャネルの幅には標準偏差が影響します。このツールを描画するためには、2点を指定する必要があります。 |
![]() |
ギャンライン |
ギャンラインは、45度の角度で引いたトレンドラインを表します。このツールを描画するためには、2点を指定する必要があります。 |
![]() |
ギャンファン |
ギャンファンは、1点から異なる角度で引いた、一連のトレンドラインを表します。ギャンは1×1(45度)のトレンドラインを重要視しました。価格曲線がこのラインを上回れば強気相場、下回れば弱気相場と見なされます。ギャンは1×1の直線が、上昇トレンドの強力なサポートラインと考え、このラインを突き抜ければ重要な転換シグナルになると考えました。ギャンファンを引くには、1点を指定する必要があります。 |
![]() |
ギャングリッド |
ギャングリッドのラインは、45度の角度で引きます。このツールを描画するには、2点を指定する必要があります。 |
![]() |
フィボナッチリトレースメント |
例えば1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144のように、前の2数の和となる数の連続を、フィボナッチ数列と呼びます。これを発見したのがレオナルドフィボナッチだと考えられています。この数列では、各数は前の数の約1.618倍で、あとの数の約0.618倍となります。このツールはトレンドラインを決定する2点によって引くことができます。このとき、トレンドラインとフィボナッチ水準(リトレースメント)で交わる水平線が、価格差の0.0%、23.6%、38.2%、50%、61.8%、100%、161.8%、261.8%、423.6%として自動的に描かれます。 |
![]() |
フィボナッチチャネル |
このツールを描くには、幅を1とするチャネルを利用します。次にフィボナッチ数列で決定される距離である、0.618、1.000、1.618、2.618、4.236……を基点として平行線を引きます。このツールを描くには、2つの点と基本的なチャネル幅を設定する必要があります。 |
![]() |
フィボナッチタイムゾーン |
フィボナッチタイムゾーンは、それぞれの間隔が1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34……というフィボナッチ区間になっている、垂直線の列を表します。大きな価格変動が、この直線の近くで予想されると考えられています。このツールは、時間間隔の1単位を決定する2つの点に基づいて描かれます。 |
![]() |
フィボナッチファン |
フィボナッチファンは、トレンドラインを決定する2つの点に基づいて描かれます。まず2番目の点を通る「見えない」垂直線を引きます。次に3本のトレンドラインを最初の点から引き、見えない垂直線と交わったところが、フィボナッチ水準の38.2%、50%、61.8%の点となります。このラインの近くで、大きな価格変動が予想されると考えられています。 |
![]() |
フィボナッチアーク |
フィボナッチアークと呼ばれるこのツールは、トレンドラインを決定する2点をもとにして描かれます。第2点を中心とする3つの弧を描き、これらの弧がトレンドラインと交わる点が、フィボナッチ水準の38.2%、50%、61.8%の点となります。これらの弧の近くで、大きな価格変動が予想されると考えられています。 |
![]() |
フィボナッチエキスパンション |
フィボナッチエキスパンションは、2つの値動きの波に接する3点をもとにして描かれます。この3本の直線が第3の「仮定上の」波と交わる点が、フィボナッチ水準の61.8%、100%、161.8%の点となります。これらの直線の近くで、大きな価格変動が予想されると考えられています。 |
![]() |
アンドリューズピッチフォーク |
このツールは、3つの点に基づいて描かれた、平行なトレンドラインとなります。第1のトレンドラインは、左端の指定された点(重要なピークまたは底)から始まり、正確に右端の2点の間を通るように描きます。このラインは、ピッチフォーク(干し草を積み上げるためのフォーク)の「柄」です。次に、第2、第3のトレンドラインを、前述の右端の2点(重要なピークまたは底)から、最初のトレンドラインと平行になるように引きます。これらのラインは、ピッチフォークの「歯」です。アンドリューズピッチフォークは、通常の支持線や抵抗線として解釈されます。 |
![]() |
サイクルライン |
このツールは、等間隔で引いた一連の垂直線を表します。通常、間隔の1単位が1サイクルに相当します。このとき完成したラインが、将来のサイクルを示すと考えられます。このツールは、間隔の単位を決定する2点をもとにして描かれます。 |